【Excel VBA 初心者講座 1-2】Visual Basic Editor(VBE)とは 起動・終了

Excel VBA 初心者講座

マクロの正体であるVBAを書くためにはVisual Basic Editorというソフトを使います。この記事ではVisual Basic Editorについて解説していきます。

 

マクロとVBAについて、まだよくわからない方は前回の解説記事【Excel VBA 初心者講座 1-1】マクロとVBAを先にお読みいただければと思います。

では、早速行ってみましょう!

Visual Basic Editorとは

Visual Basic Editorとは、VBAというプログラミング言語を使ってマクロを作成・編集するためのソフトです。略してVBE(ブイ・ビー・イー)と呼ばれています。

ExcelがインストールされていればVBEも標準で搭載されています。

 

ちなみに、プログラミング作業を行うソフトを開発環境といい、VBEもその一つです。

VBEの起動

ExcelからExcelのVBEを起動してみましょう。リボンとショートカットキーのいずれかで起動できます。

 

リボン:[開発]タブ→[コード]グループ→[Visual Basic]の順にクリックする。

[開発]タブが表示されていない場合は、[ファイル]タブ→[オプション]→[リボンのユーザー設定]の[メイン タブ]で[開発]にチェックを入れてください。

 

ショートカットキー :Alt+F11

VBEの画面構成

VBEを起動すると、形とサイズが異なる様々なウィンドウが自動で表示されます。プログラミング作業で使用するウィンドウは主に4つあります。

  1. プロジェクトエクスプローラ
  2. プロパティウィンドウ
  3. コードウィンドウ
  4. イミディエイトウィンドウ

 

最初から自動で表示されないウィンドウもあります。表示されてないウィンドウは、[表示]メニューやショートカットキーで後から表示させることが可能です。では、一つずつ解説していきます。

プロジェクトエクスプローラー

プロジェクトと各モジュールを一覧・選択するウィンドウ

 

表示方法:

[表示]メニュー:[表示]メニュー→プロジェクト エクスプローラー(P)の順にクリックする。

ショートカットキー:Ctrl+R

 

プロジェクトとはExcelブックのことをいいます。

モジュールとはプログラムを書くエリアのことをいいます。

 

モジュールには5種類あります。ここでは名前だけ挙げておきます。

  1. ブックモジュール
  2. シートモジュール
  3. フォームモジュール
  4. 標準モジュール
  5. クラスモジュール

プロパティウィンドウ

オブジェクトのプロパティを設定するウィンドウ

 

表示方法:

[表示]メニュー:[表示]メニュー→プロパティ ウィンドウ(W)の順にクリックする。

ショートカットキー:F4

コードウィンドウ

マクロのコードを記述するウィンドウ

 

モジュール毎にコードウィンドウがあります。ここにVBAのコードを書いていきます。使う頻度が一番高いウィンドウです。

 

表示方法:

プロジェクトエクスプローラー:任意のモジュールをダブルクリックする。

[表示]メニュー:任意のモジュールを選択した状態で、[表示]メニュー→コード(C)の順にクリックする。

ショートカットキー:任意のモジュールを選択した状態で、F7

 

ちなみに、コードというのはプログラミング言語で書かれたテキストをいいます。

他にもソースコードと言ったり、ソースプログラムなど様々な呼び方があります。

イミディエイトウィンドウ

変数やプロパティの値を調べたり、プロシージャの実行結果を出力したりするウィンドウ

 

プログラムの記述を確認したりエラーのデバッグ作業を行うときに使います。

 

表示方法:

[表示]メニュー:[表示]メニュー→イミディエイト ウィンドウ(I)の順にクリックする。

ショートカットキー:Ctrl+G

ExcelとVBEのウィンドウ切り替え

VBEからExcelへのウィンドウ切り替えは、VBEの[表示 Microsoft Excel]ボタンをクリックします。

逆に、ExcelからVBEへの切り替えは、VBEの起動のときと同様の操作になります。

 

ショートカットキー:Alt+F11、もしくはAlt+Tab

VBEの終了

Excelを終了するとVBEも一緒に終了します。逆に、VBEを終了しただけではExcelは終了しません。

VBEだけを終了する場合は、VBEの右上の[閉じる]ボタンをクリックするかVBEのファイルメニューから[終了してMicrosoft Excelへ戻る(C)]をクリックします。

 

ショートカットキー:Alt+Q

まとめ

  1. Visual Basic Editor(VBE)とは、マクロを作成・編集するためのソフトである。
  2. VBEの起動は、[Visual Basic]をクリックする。ショートカットキーはAlt+F11。
  3. VBEで使用する主なウィンドウには、プロジェクトエクスプローラー、プロパティウィンドウ、コードウィンドウ、イミディエイトウィンドウがある。
  4. VBEの終了は、[閉じる]ボタンか[終了してMicrosoft Excelへ戻る(C)]をクリックする。ショートカットキーはAlt+Q。
  5. Excelを終了するとVBEも一緒に終了する。逆に、VBEを終了しただけではExcelは終了しない。

 

前回の講座【Excel VBA 初心者講座 1-1】マクロとVBA

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